phiの自力

世界の片隅で自力を信じて挑戦する記録

ロックなクライミング。革新と自由

パタゴニアのフィルム、ロットプンクトを見た。

https://www.patagonia.jp/climbing.html

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現代クライミングの流れを作ったヴォルフガング・ギュリッヒやカート・アルバートの活動。

それまでのクライミングの考え方に新しいスタイルを提唱、実践しグレードも押し上げた。

 

一般的な価値観に捉われることなく、新しく自分のスタイルを確立するありは非常にカッコいいと思う。

 

同じドイツ人で、彼らを尊敬し現代で活躍するアレックス・メゴス。ハードなクライミングを求め、状況に言い訳せず挑戦していく姿勢も非常カッコ良かった。

 

古い体制を否定し、新たな価値観を追求する姿勢はロックだなと感じた。エイドクライミングからフリークライミングへの流れは自然に対し対等に向き合っていく姿勢だと思うのだか、この先はどんなクライミングスタイルが確立されるのか?

ランニング界隈では、ナチュラルランニングや裸足ランニングなどのスタイルが出てきた。

ボルダリングでもマットを使わないスタイルもあるが、クライミングシューズを履かないスタイルも出てくるのだろうか?

などと色んな事を考えてしまった。

 

その翌日、メゴスに影響されて黄色いTシャツで一ノ瀬へ。ジャングルトラベラー完登できた。

一ノ瀬ボルダー

寒さが緩み天気も良く、気持ちの良い気候だった。
 
玉城インターを降りて、周辺に道の駅がないのでセブンで食料買って、10時半位に岩場に着いた。
 
ジャングルトラベラー 2段?
アップしながらムーブを探っているうちに疲れてしまった。腹筋が疲れて完投できず。
 
その後さざなみに移動したがビチャビチャでやめておく。特に登りたい岩もなかったので撤収となった。この時期川沿いは14時過ぎると結露し出すようだ。
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伊勢市内に戻り、ぎょうざの美鈴で夕食を食べて帰る。カウンターだけの店だが、店員さんが客と同じくらいおり、店の中は人だらけだった。店内で皮から餃子をひたすら作り続けており、待ちながら見ていて楽しい。焼き餃子、おにぎり、唐揚げ、クリームコロッケを頼んだが全て美味い。5時オープンだが何故か4時半から開いており、待たずに入れてよかった。

三滝渓ボルダー

7時30分出発、11時頃河原インターで降りて併設の道の駅で食料調達。野菜は沢山あり値段も安かったが、弁当類は少なかった。しかし山菜おこわを購入し、隣のファミマでお菓子などを買う。山菜おこわはとても美味しかった。


三滝渓への道が濡れていたので、もしやと思ったが、現地に到着するとやはり湿り気味だった。

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中流エリアの墓石にとりつく。名の通り墓石が隣にあるので少し気が引けた。


変体 5級
スタート位置が高い。上部が濡れており恐る恐る登る。


プラナリア 3級
スタートのバランスが悪い。


毒虫 2級
上部がやや自然に帰りかけていた。


斬 2段
カチを繋げてリーチを伸ばす苦手なやつ。カチが持てず心折れる。


段 初段
濡れており、安全を考慮してやめておく。


2時をまわると結露してきてさらにビチャビチャになってきた。清流の岩に移動。


清い流れ 初段
上部がビチャビチャで危険、同じくやめておく。


4時半頃に撤収し、若桜方面に移動し諸鹿渓谷ボルダーを偵察。5時半位に着いたが同じく結露していた。


帰りは下道で山崎インターまで走った。

黒潮ボルダーと日御子と馬路村

朝ご飯はいつもの吉備SAでフルーツサンド、生クリームとカスタードがあるのだが、カスタードの方が美味しいらしい。

 

南国インターを降りてローソンで昼飯調達、お気に入りのバクダンおにぎりが売り切れていたのでおむすびセットにする。

 

目的の岩場の駐車スペース到着し路肩に寄せようとした所、子猫が住みついてた。踏まない様に気をつけて駐車した。人懐っこく道路を渡ってついてくると危険なので、ドーナツを与えて注意をそらし道路を渡り逃げた。

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百と八つの流れ星 アングレード
天気が良く、風もなかったので暖かく、Tシャツで心地よい気候だった。
今年の一月に登ったがその時より下地が1mほど下がっており高度感が増していた。また落下地点の岩が露出しており怖さが増していた。再登出来ず。フィジカル弱っておりメンタルも弱い。下地の変化でワングレード上がる気がする。

 

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縁 1級
その後名村エリアに移動し、縁をトライ。夕陽がきれいに見えた。日が落ちて急激に気温が下がり終了。


奈半利の居酒屋で夕飯。喰いものや「合」


カツオのタタキを3種注文、ポン酢と塩とはらんぼだが、やはり塩が一番か。他の刺身や貝類も美味しく店内はキレイでおばちゃんなら愛想が良い。呑んで食べて満腹だったがお会計が安かった。


馬路温泉に移動し、バンガローにとまる。温泉はヌルヌルな良い湯だった。

 

翌朝村内を一時間程走った。柚子で村おこしをしており良い香りの中走れて気持ち良かった。宿の裏にある山でちょっとしたトレイルも走れた。

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朝風呂浴びてチェックアウトし近くのパン屋で朝ご飯。

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うまじのパン屋。帽子パンとクランベリーチーズを食べたがやわらかフワフワで美味しい。

 

日御子に移動し火消し岩へ。フラッシュオーバーをトライ。いつの日か登れる日が来る事を信じよう。

 

四国は楽しい。

 

登山 宝剣岳から南駒ヶ岳 2019年11月2日〜4日

駒ヶ根インターチェンジを降り、東に進んだセブンで食料を買い出し、3時頃駒ヶ岳ロープウェイの駐車場に到着。すでに3割ほど埋まっていた。車内で仮眠し始発のバスを待つ。6時45分チケット販売が開始された、バスに乗る順番は荷物で場所取りされていた。7時15分発の2台目のバスに乗り、ロープウェイまで。7時45分に始発が出て、8時発に乗れた。天候は良く富士山、南アルプスまでよく見えた。
極楽平方面に登り出す。日陰部分には雪が残っていたがアイゼンが必要なほどでもなかった。

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極楽平で荷物デポし宝剣岳を往復。途中張り出した岩で写真を撮る。トロールの舌?と言うらしいが、知らなかった。

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檜尾岳を目指すが、下り基調であるがアップダウンが多い。途中誰ともすれ違いなく、抜かれもしなかった。檜尾岳から檜尾避難小屋に降り今日の行程は終了、昼飯と寝床を準備。
到着が早いので誰もおらず、貸し切りかと軽く考えていたが、仮眠している間に小屋が満員となり、テントやツェルトで外に泊まった人もいた。小屋の営業が終了しているので、高齢者の団体がおらず若者が多かった。


4時起床。アラームの音で皆さんを目覚ましたらしく一斉に活動が始まった。5時半出発、まだ暗いのでヘッドランプつけて歩く。風が強く冷たい。東川岳から大きく下り、木曽殿山荘に到着。荷物をデポし力水を汲みに行く。10年ほど前にも飲んだが、変わらず今まで飲んだ水で3番の指に入る美味さだった。
曇り予報だったが空木岳登る頃には晴れていた。空木岳も日陰に雪が残る程度だった。

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摺鉢窪小屋の分岐に荷物デポし南駒ヶ岳へ。
戻ってきて摺鉢窪小屋におりた。また昼頃だったので一番乗り、その後は3人組とソロの人、ペアが来たが、小屋は広く余裕があった。後で聞いた話では空木平避難小屋は満員だったようだ。


4時起床、5時出発。星がよく見えた。小屋から稜線まで20分登ったが、ガレでおり急登だった。日の出は雲にかかりはっきり見えず、その後は快晴に。空木の山頂から駒石方面の下山道を行く。池山尾根は大きな石が点在し、緑と白が美しい日本庭園のような稜線だった。駒石が想像よりも大きく立派な岩だった。

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下りはなだらかな登山道だが長く、途中ヤセ尾根と呼ばれる場所はやや険しかった。すれ違った登りの人にクマを見たとの情報をもらう。林道終点からタクシーで降りようと電話したが、林道が工事中で無理とのこと。仕方なく登山道で降りる。
早太郎温泉こまくさの湯にはいり、ソースカツ丼も飽きたので、南信州ビール直営レストラン味わい工房で昼ごはん。牛肉のやわらかビールで煮込とカツカレー食べた。カツカレーはカツが大きくお得かも。

大会 OSJ氷ノ山山系トレイルレース 2019年10月27日

 

前日受付なので昼前に出発し、養父市で遅めの昼飯。

www.yabu-kankou.jp

 

地元特産の朝倉山椒のパスタを食べたが美味しかった。

 

受付は前回に来た2015年と比べるとスタッフ、出店ブース減っており少し寂しい感じがした。

受付後市内に戻り食料の買い出しと入浴。

www.togayama-tennyo.jp

入浴後オープンな休憩室で仮眠をとり、施設内の食堂で夕食。スタート地点の駐車場まで戻り車中泊。9時就寝3時起床。

 

5時スタート。まだ暗く肌寒いが半袖一枚でも大丈夫な気温だった。スタート位置は真ん中よりやや前方だったと思う。スタート後ゲレンデ上部まで上がって行くが、渋滞は特に無かった。

前日までの雨のため、木の階段や岩場が滑りやすく、斜面の泥で走りにくい場面があった。また、ヘッドランプの電池が弱り始めており、足元が良く見えなかった。周りのライトに助けられた部分がある。反省しなければならない。

氷ノ山山頂を通ると思い込んでいたが、途中から降り始めた。10キロ関門は通過チェックのみ、元気なのと周りのペースに飲まれてしまってオーバーペース気味だった。

その後の林道20キロはマイペースで走れた。早々に10キロ関門で一緒だった集団に置いて行かれ、後ろから来た人達にグングン抜かれたが焦らずペースをキープ。

第一関門cp1は予定より15分ほど早く着いた。10分ほど腰をおろして休憩。補給食をとり出発した。

扇ノ山までの上りは長いランの後のせいか1番キツかった。途中から雨が降り出しカッパを着た。下りで一般登山の方とすれ違った後つまずいて転んでしまった。奥さんに買ってもらった下ろしたてのカッパを泥だらけにしてしまい悲しい気分になった。

一旦ロードに出た後、cp2まで後3キロ地点でトレイルに入ったが、山林が伐採され山火事の後のような荒涼とした場所だったが気になった。cp2でおにぎりを食べる。味噌汁をエイドで頂き美味しく飲む。

cp2出発後、舗装路の峠道をほぼ歩く。トレイル入ったが相変わらずの悪いトレイル。エイドで誰かがアドベンチャーコースとか言っていた。抜けると林道を少し走りcp3へ。予定時間を15分オーバーしていた。

cp4までは林道10キロ弱の後舗装路7キロほど。林道区間は前後に誰もいなかった。自然の音と自分の足音のみ、天候は回復し紅葉も始まりかけており、長閑な雰囲気でレースの中でレースを忘れてしまいそうなくらい気持ちの良い時間だった。

林道終わりにエイドがあり少し休んだ。舗装路を2キロ下り、5キロ登ると最終cp4だったが舗装路登りがダラダラ続き、疲労もあり辛かったので早歩きが精一杯。予定30分遅れで到着し、暖かいスープを頂きホッとした。

身体は元気だが、足の疲労が蓄積しており特に膝が痛くなってきており下りが辛い。稜線からスキー場を下る所は歩くしか出来なかった。

最後ゲレンデに出た所で人違いで声をかけられた方と喋りながら走って下れた。

そして、やっとこさゴール。遅いゴールなので残り物しかないと思っていた豚汁が具沢山で嬉しかった。

割引券が入っていたハチ北温泉で入浴し23時に帰宅。

www.spa-hachikita.com

 

 

とりあえず完走出来て良かった。

目標タイムからは遅れてしまったが、補給食は問題なかった。しかしトラブルがあると制限オーバーの可能性もあるレベルなので、もっと走るべき所は走らねばならん。あとスピード。

 

 

映画 フリーソロ

 

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ヨセミテの断崖絶壁をロープ無しで登るアタマのおかしい人のドキュメンタリー映画を観てきた。9月の頭から上映していたが、ぼんやりしている内に近くの映画館では終了してしまい、わざわざ遠くの映画館まで足を伸ばしたが、観て良かった。

 

ヨセミテの自然の美しさとクライミングシーンの迫力、そしてアレックスのクライミングに対する姿勢と彼に関係する人間達との関係が丁寧に撮影されていた。

 

フリーソロというスタイルは危険を顧みない過激な登り方であるが、彼はスリルを求めたり話題の為に登るのでは無く、単純に登りたいから登る、自分の思い描くスタイルで。その結果が前人未到の結果となっただけである。

 

失敗すれば命を落としてしまう行為であり、一部批判的な意見もあるが、人間の可能性の拡大を証明した偉大な挑戦であり想像力だと思う。

 

トレランとクライミングの一部をかじっている自分として、何故肉体的にキツく危険なスポーツをしているのか考える事がある。単純に山が好き、身体を動かすのが好きと言う事があるが、それ以外にも何があるのか?山を楽しむのと同時に自分の限界に挑戦したいのだと思う。